皆さん、こんにちは。ハノトビです。
今回は、ベトナムのチーフアカウンタントについて解説したいと思います。
チーフアカウントとは?
ベトナムでは、外資企業だと、基本的にはチーフアカウンタントという資格が必要な役職を設置する必要があります。
日本でCAと聞くと、キャビンアテンダントを想像すると思いますが、ベトナムではChief Accountant(チーフアカウンタント)を指します。
会社の設立初年度は任命が猶予されますが、2年目からはチーフアカウンタントの任命が義務付けられています。
しかし、直接雇用するだけでなく、会計事務所に委託することで対応することも可能です。
銀行口座を開く際にも、チーフアカウンタントを登録する欄があります。(もし既に採用していれば)
銀行取引においてチーフアカウンタントの署名も必要となります。
チーフアカウンタントの要件
‐4年制大学の会計学の学士号を有している者の場合、2年の実務経験後、チーフアカウンタント認定コースを受講する必要がある。
‐3年制の短期大学や専門学校の卒業者の場合は、3年の実務経験後、チーフアカウンタント認定コースを受講する必要がある。
認定コースを修了後、認定試験に合格した場合、初めてチーフアカウンタントとなることができます。
しかし、この認定試験は形式的なものであり、合格率は非常に高くなっているのが実情です。
チーフアカウンタントの採用
上記で述べた通り、チーフアカウンタントの合格率は非常に高いので、資格保持者だからといって優秀とは限りません。理解力に乏しく、ロジカルシンキングが苦手な人材も多くいます。
採用時は、しっかりと見極め、これまでの経歴やどうして転職に至ったのか詳しく掘り下げることをおすすめします。
最も注意してほしいのは、誠実さを必ず確認してください。
チーフアカウンタントのコンプライアンス
ベトナムでは、色んな職種でキックバック等の見返りを受けているケースが散見されます。
ここだけの話ですが、銀行からキックバックを貰っているチーフアカウンタントも例にもれず、とても多いです。
ある省では、ある銀行のプレゼンスが非常に高いのですが、それはチーフアカウンタントのグループがあるためです。
そのグル―プ内で、その銀行のキックバック率が高いと共有されており、こぞってその銀行を使っているというわけです。
特に気をつけるべき銀行取引は、外国為替と定期預金になります。
外国為替取引の場合は、1つの銀行の為替レートで決定しないようにした方が良いです。
1行のみだと、あまり良くないレートでも気づことができず、いくばくかチーフアカウンタントに流れてしまう可能性があります。
定期預金も同じで他行と比べるようにしましょう。
尚、定期預金を契約書で契約している場合は特に注意が必要です。
基本的に定期預金レートは、インターネットバンキングで預ける方が高くなる傾向にあります。
金額が大きく、通常よりも良い金利レートが適用される場合を除いてインターネットバンキングを使う方が得策です。そこをわざわざ契約書を使っているのは少し怪しいです。
もし銀行取引において不安な企業様がいらっしゃれば、当社までご連絡ください。
当社代表は、まだローカル銀行MSBに席を置いておりますので、チーフアカウント様に一切のキックバックなしの御社にとって良い預金&為替レートでご提案いたします。
さいごに
今回は、ベトナムのチーフアカウンタントについて解説しました。
ベトナムのビジネスにおいて、チーフアカウンタントは非常に重要な役職です。
銀行口座開設時には、チーフアカウンタントを登録し、取引時にチーフアカウンタントの署名が必要になります。
良いチーフアカウンタントを雇い、ベトナムビジネスを加速させましょう!